前回のブログで読売ジャイアンツの売り上げが減少している関係でFA権を取得した選手が読売ジャイアンツに移籍できなくなっている現実について書きました。
この問題を掘り下げて考えてみました。
昨シーズン終了後FA権を取得したにも関わらず行使しなかった最大の大物選手がファイターズの中田翔であることは異論がないと思います。
以前のように読売に資金があった時代であれば当然、中田翔はFA権を行使して読売ジャイアンツに移籍してたと考えられます。
昨シーズンオフに中田翔がFA権を行使しなかったのは読売から声がかからなかった為であると言って良いのではないでしょうか?
同じファイターズの選手では2016年シーズンオフに陽岱鋼がFAで読売に移籍しています。
年俸はファイターズ最終年の2016年が1億6千万円に対し3億円の5年契約で総年俸は15億円です。
それに対して中田翔の年俸は2017年は2億8千万円、2018年は2億円です。
2017年シーズンは正直成績が良くなかったのは事実ですが実績、実力を考えると8千万円のダウンを受け入れての残留というのは以前であれば不可解としか言いようがありません。
読売ジャイアンツに以前のような資金力があれば4億円程度の年俸で移籍するのが当然の選手です。
フリーエージェントがスタートしたのは表向きは選手に移籍の自由を与えると言うことになっていますが実態は読売が他チームの主力選手を引き抜くことを目的にスタートしたシステムです。
同時に選手にとっては年俸をつり上げるシステムなのが現実です。
表向きの奇麗事を信じているファンには申し訳ありませんが
ただのバカ
です。
話を中田翔に戻します。
このブログを書いている2018年7月4日の成績を考えると来期の年俸は3億円は必要であると考えます。
※成績は下記リンク参照
http://npb.jp/bis/players/61065116.html
それを考えた場合、来期30歳になる中田翔に対しファイターズがそれだけの年俸を提示するかどうかを考えると、この金額は厳しいと思います。
そうなると中田翔の取る手段は2つです。
ひとつはFA権を行使しての移籍。
もうひとつは年俸を抑えられたままでの苦渋の残留です。
ただしファイターズと言うチームを考えた場合3番目の選択肢もあると考えられます。
それは自由契約です
はっきり言えばクビです
昨シーズンジャイアンツの村田修一がこれをされて話題になりました。
村田修一の場合はジャイアンツに資金的な余裕が無くなった事が最大の原因であると考えています。
これが、より大きな問題となったのは他チームが村田修一を獲得しなかったことです。
事実今年の2018年シーズンは独立リーグでプレイしています。
村田修一に関してはあれだけの選手なので年俸を抑えて獲得するチームが現れて当然です。
これは非常に不可解な事件として考えています。
村田修一の成績はWikipedia(村田修一)で年俸は下記リンクのサイトで確認してください。
https://www.gurazeni.com/player/46
問題の中田翔ですが、このままいくとファイターズが年俸を支払えないと言う理由から自由契約を選択すると言う可能性を否定できません。
さらに現在高額年俸のFA選手の獲得ができるのはホークス、タイガース、ジャイアンツの3チームだけであるのが現実です。
ホークスは右の強打者の補強は必要ありません。
問題はタイガース、ジャイアンツです。
タイガースは今期4番を期待されたロサリオが不振で2軍落ちをしています。
それを考えるとタイガースと言う選択肢もありそうですがロサリオの年俸が280万ドル(約3億円)と言う事を考えると現実的ではありません。
残るはジャイアンツですが若手選手への切り替えを断行している最中ですし、昨シーズン村田修一を自由契約にしているくらいですから、これも可能性は低いと考えます。
この様な状況を考えると中田翔は非常に悪い時期にFA権を取得したと言えます。
中田翔について書いていると現在のプロ野球は高額年俸の選手がFA権を取得するメリットがなくなっていると言えます。
読売ジャイアンツの売り上げが減少するということはプロ野球全体の問題であることが理解できると思います。
問題の中田翔ですが、このままだとファイターズ残留、FA移籍どちらも難しいことになります。
活躍すれば年俸が高くなってファイターズが契約しない。
活躍しなければ不要になり、これもファイターズ契約しない。
つまり活躍をしなくても中田翔はファイターズとの契約ができないと言うことが考えられます。
そうなると現実問題として考えられるのが海外FA権の行使です。
ようするにメジャーリーグ(以下MLB)への移籍です。
これは来期30歳という年齢を考えると難しいのが現実ですが可能性はあると私は考えます。
理由は今期エンジェルスに移籍した大谷翔平が打者として活躍したことです。
大谷翔平が打者として活躍した!
この事実を考えたときMLBチームが日本人打者の獲得に本格的に乗り出す可能性があります。
特に中田翔は大谷翔平と同じチームの所属ですし2017年のワールドベースボールクラッシックで日本チームの4番を打っていたのでMLBチームへの移籍は可能性があると考えます。
私が不安視していることは中田翔がMLBチームへ移籍して活躍した場合のケースです。
これが実現した場合新たな問題が発生することになります。
この問題については次回とさせていただきます。