これを書いている2017年9月28日現在、プロ野球の関係で話題になっていることが今シーズン終了後にファイターズの大谷翔平投手のアメリカ(MLB)への移籍です。
これは私のサイト「プロ野球(NPB)改革」でも書いていることですが私は日本の選手がアメリカ(MLB)への移籍することに反対の立場です。
さらに私が疑問に感じていることはマスコミ、ファンの方達もアメリカ(MLB)へ移籍することが当然だと思っていることです。
スター選手がアメリカ(MLB)への移籍に移籍することば日本プロ野球(NPB)にとって何のメリットもありません。
はっきり言えばデメリットしかありません。
私はこの問題をサイトで公開しています。
1995年に野茂英雄がロサンゼルス・ドジャースへ移籍しましたが、この時は賛成の立場でした。
これは日本プロ野球からアメリカ(MLB)への移籍の第1号だったからです。
日本のプロ野球はアメリカ(MLB)と比べた場合どの程度のレベルなのか?
この様に考えていたからです。
同じ様に考えていた方は当時アメリカ(MLB)を見ていた方達の間では非常に多かったと考えます。この年のシーズンは前年のストライキの影響で短縮されたシーズンでした。
ですから通常のシーズンの様に162試合行なっていません。
その様なシーズンでありながら野茂英雄は13勝を挙げて新人王に輝きました。
さらに、この年のオールスターゲームでナショナル・リーグの先発投手を任されました。
日本のプロ野球はアメリカ(MLB)と比べると、どの程度のレベルなのかと考えていた方達だけでなく一般の方達も巻き込んだNOMOフィーバーが起こりました。
野茂英雄の成功は日米の野球関係者の間で話題になりました。
これに続けと長谷川滋利、さらに伊良部伊良部秀輝がアメリカ(MLB)へ移籍しました。
当然ですが、この2人もアリカ(MLB)で実績を作りました。
この成功から言われるようになったのが「野手は通用するのか?」野手のアメリカ(MLB)への移籍は第1号が2人います。イチローと新庄剛志の2人です。
イチローに関しては説明不要と考えます。
新庄剛志も1年目ニューヨーク・メッツで実績を残します。
事実この年メッツで4番を打っています。
ただ2年目にサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍してからはいまひとつでした。しかし、イチロー、新庄剛志の2人活躍により野手もアメリカ(MLB)で通用することが証明されました。
さらに松井秀樹がワールドシリーズでMVPを獲得するなど日本人野手で活躍するケースが増えています。
ただ現在はアメリカ(MLB)では日本人野手、特に内野手を獲得しようと言う動きはありません。
これはミネソタ・ツインズに行った西岡剛とオークランド・アスレチックスに行った中島裕之が散々な成績で終わり結局はマイナーでプレイをすることになったので日本人内野手の評価を落としたからです。
ただ、その一方でMLBで使える野手を探しているのも事実の様です。
現在はアメリカ(MLB)では日本人野手の獲得に積極的ではありません。
しかし、誰かが大きな成功を納めると、この流れも変わってしまうと考えます。
現在、投手がアメリカ(MLB)に移籍していることだけでも問題なのに、本格的に野手がアメリカ(MLB)へ移籍をする様になれば日本のプロ野球は空洞化していきます。
ところが、その様な危機感をプロ野球関係者は持っていないようです。
さらにマスコミ、ファンにも、その様な危機感は持っていないようです。
日本の一流投手がアメリカ(MLB)へ移籍する。これは長期的に見た場合日本のプロ野球(NPB)が衰退することを意味します。
日本の人気選手がアメリカ(MLB)へ移籍をするということは当然ですが長期的に見た場合、日本のプロ野球(NPB)のレベル低下、人気減少に繋がることになるからです。
この事実に気がついて危機感を持っている日本のプロ野球(NPB)関係者がどれだけいるでしょうか?
さらに、マスコミはアメリカ(MLB)へ移籍をする事が選手として一流の証でありステイタスであると報道しています。
ファンの方々も、マスコミの捏造報道によってアメリカ(MLB)の方が日本プロ野球(NPB)よりもレベルが高いので日本の一流選手がアメリカ(MLB)へ移籍をする事が当然だと思っています。
私は1980年代後半からアメリカ(MLB)を見ています。
さらに日本プロ野球(NPB)も見ています。
そのことから断言出来ることは
日本プロ野球(NPB)はアメリカ(MLB)と完全に野球という競技としてはレベルが互角です。
もっと言えばレギュラーシーズンだけを見れば日本プロ野球(NPB)の方がレベルが高いです。
理由はアメリカ(MLB)はチームが増えすぎたため強いチームと弱いチームの差が非常に激しいのが現実です。
はっきり言えばMLBのレベルに達していないのでないか?
こう言いたくなる様なチームがあるのが現実です。
日本プロ野球(NPB)に参加しても絶対クライマックスシリーズに進出できないレベルのチームはたくさんあります。
ですから後は日本プロ野球(NPB)がビジネスとして成長してアメリカ(MLB)並の年俸を支払える様になれば良いだけです。
日本の野球人気
日本の経済力
この2つがあるので実現できます。
私の「日本プロ野球(NPB)改革」のサイトも読んで頂くようにお願いします。