初動負荷理論新定義

現在の初動負荷理論は1995年に下記のように定義を変更しています。

『反射の起こるポジションへの身体変化及び、それに伴う重心位置変化等を利用し、主働筋の「弛緩ー伸長ー短縮」の一連動作を促進させると共に、その拮抗筋ならびに拮抗的に作用する筋の共宿を防ぎながら行う運動』

下記リンクで確認できます。(ワールドウィングのサイトです)
http://www.bmlt-worldwing.com/publics/index/68/

ただし当時はインターネットは普及していない時代です。
定義を発表するとすれば雑誌か本の出版でしかできない時代です。
当時この定義を発表した事実は確認ができません。
本当に1995年に定義を発表したのであれば、その記録がなければおかしいと考えます。

反射の起こるポジションへの身体変化
これは伸長反射と考えて問題ないと思います。 (下記の図参照)

この状態をどうやってトレーニングの理論とすることができるのでしょうか?

さらにそれに伴う重心位置変化等を利用しとありますが反射の起こるポジションとは身体の反応を指します。
つまり自分の意思とは関係なく身体が反応する状態のことです。
それに伴う重心位置変化等を利用し
この語句が入ると何を言いたいのかわかりません。

その拮抗筋ならびに拮抗的に作用する筋の共宿を防ぎながら行う運動
これはダイナミックストレッチの理論です。

主働筋の「弛緩ー伸長ー短縮」の一連動作を促進させる
これはプライオメトリックスの理論です。

現在の初動負荷理論の定義はプライオメトリックスとダイナミックストレッチの理論に伸張反射を組み合わせて、それらしいものに見せているだけです。

2015年4月21日公開