この本に書かれていることがあまりにも支離滅裂なのでこのサイトで紹介します。
この本の4頁8行
心地よく、健康とシェイプされた身体を求めて歩く。その鍵は、歩くこと自体が、ストレッチとなることです。
こう書いています。
しかし「歩くこと自体が、ストレッチとなる」とはどういう状態を指すのか?
その記述がありません。
あるという方は指摘してください。
14頁11行
「それがね、昔の靴は、使用に耐えられるものが極めて少ないので、多く試すのは、二〇世紀と二一世紀の靴なんだ」
こう書いています。一九世紀に発売されていたブーツはどうなるのでしょうか?
ウルヴァリン(WOLVERIN)やレッドウイング(REDWING)をはじめとする
ワークブーツは一九世紀に販売されていました。主に炭鉱夫が仕事用に履いていたもので現在ではファッションとして人気のあるものです。
特にウルヴァリン1000マイルは基本的に発売当時の状態で再販売され現在では人気ブーツとして定着しています。革で出来ているので耐久性の高さが売りのひとつです。
底に関しては駄目になった場合は張り替えて引き続き使用することが出来ます。
ブーツからシューズに発展していったことは異論がないと思います。
ではブーツの歴史をどう解釈するのでしょうか?
ブーツとシューズはまったく違うものなのでしょうか?
この本にはその事についてまったく書かれていません。
44頁7行
<踵の高いスニーカーを履いている人は、上体が後ろに倒れている>
このように書いています。
踵の高いスニーカーとはどの様な物を指すのでしょうか?
私は普段履きはスニーカーかバスケットボールシューズです。
すべてスポーツメーカーです。
ナイキ、リーボック、アンダーアーマー、アディダス、アシックスです。
踵の高いスニーカーといわれても正直わかりません。
踵の高いスニーカーとはどの様な物なのか具体的な記述は一切ありません。
46頁12行
<底が厚くて柔らかいシューズを履いている人は、横滑りしながら歩いている>
こう書いています。
この様な記述であればバスケットボールシューズを連想してしまいます。
バスケットボールシューズを履いて歩いてはいけないのでしょうか?
さらにバスケットボールプレーヤーは何を履いてプレイすればよいのでしょうか?
底が厚くて柔らかいシューズにはバスケットボールシューズは当てはまらないのでしょうか?
49頁3行
また、シューズそのものの構造や、着用者の歩き方がマイナス要因となって削れたり、体重・動作を含めた圧力、摩擦やそれによって発生する熱の力で変形した靴底や踵も、「歩き方」を作ります。
この歩き方は、変形シューズ、もしくは変形進行中のシューズと、着用者の歩き方の合作であるにも拘わらず、生来の歩き方であるかのような錯覚をさせているようです。
変形シューズでついた歩き方の癖が、その度合いを高め、この度合いの高まりが、予測のつかない「歩き方の癖」を作り、「予測のつかない歩き方の癖」が、シューズを更に変形させる。そのシューズが壊れるか放棄されるまで、このような負の無限連鎖が展開されます。
例を一つ挙げれば、クッションが不必要に強く利いている(反発性の強い)シューズ、あるいは、不必要に柔らかい靴底や踵を持つ(反発を吸収する)シューズ(以下本書ではこの二つのタイプをまとめてクッション系シューズと呼びます)の人体に与えるアンバランスやストレスは、少ないものではありません。それに加えて踵が高かったり、分厚い底を形成していれば、負の無限連鎖を更に加速させます。
この独自、特異な「歩き方の癖」によるストレスは、もちろん靴だけでなく、身体への強いダメージとなるので怖いです。筋肉や関節に与えるだけではなく、神経、神経系に及び、脊髄を介して脳にも影響を与えます。
この様に書かれています。
ここに書かれているクッション系のシューズとは上記写真のスニーカーやバスケットボールシューズであるかのような連想をさせます。
脊髄を介して脳にも影響を与えます。
この様にありますが何を根拠に書いているのでしょうか。
51頁10行
「ハイヒール」と聞けば、誰しも「女性の履くシューズ」と限定された印象を招きがちですが、これまでの一般的な男性用の「革靴」もハイヒールと同様な構造を持っています。スポーツ用、ファッション用シューズのほとんどもこの範疇(以下、ヒール系シューズとします)に属します。
小山裕史は現在発売されている、すべてのシューズがハイヒールと同様な構造を持っていると書いています。
何を根拠に書いているのでしょうか?
78頁12行
ヒール系、クッション系シューズの検証のいくつかをお伝えしました。これらは、「足」「脚」とシューズの関係だけでなく、歩く動作に先行する「立つ」という重要な動作の考察でもあります。
ところが、「踵を痛めたランナー」の多くが「ハイヒール系クッションシューズを履いている」事実があります。その理由を尋ねると「踵が痛いので」。踵が痛くなる前のシューズは? 「今よりも踵の低いシューズです。痛くなってから厚くしました」。結果は? 「良くなりません」。「膝と腰の痛みが増して、指先だけで歩いています」。このような例と、実に多く出会ってきました。
ランニングシューズ、マラソンシューズについて調べたのですが、どこのメーカーも踵の高さは一定です。ですから上記のような例はありません。
完全に捏造です。
91項の図です。
1番上のシューズはどう見てもナイキのエアモデルです。
マイケルジョーダンは履いてはいけないシューズを履いていたのですね?
もしマイケルジョーダンがナイキと契約しなければ、成績はもっと伸びたわけですね。
これは大きな発見です。
155頁14行
結局、「脚を上げる」、「脚を振り出す」、「地面を蹴る」などの動作が、制作のデータベースとなったシューズでは、骨盤周辺、膝、足首、腰にかかる負担を軽減することは難しくなります。
ようするにスポーツメーカーの作っているシューズは履いては駄目ということですね。
161頁7行
そもそも、何故シューズには踵があるのでしょう? 約四千人に尋ねました。
「前に進むのだから、踵を上げておけば、坂道を下るようなもので、重心が前に移動して進みやすい」
「踵から着地するのだから、そのショックを和らげないと膝への負担が大きくなる」
「昔からそうだから。先人たちの経験のたまもの」
「わからない」を除く回答の集約です。しかし、ハイヒールと身体の負担についての考察は既に述べた通りです。
足の裏に踵があるからシューズにも踵があるだけでしょ。
それと何故ここでハイヒールと身体の負担についての考察が出てくるのですか?
ハイヒールは全然関係ありません。
166頁9行
ところで、踵が無くて、靴底の薄いシューズはどうでしょうか?
このようなシューズでも足首が内側に折れる(外反する)ことを誘導するものも少なくありません。巻頭の歩行動作解析比較図を見ると明瞭ですが、これらのシューズを履いても足、膝関節が不必要に曲がり様々な筋肉にストレスをかけています。要は前述しました「裸足の特徴」の中のロスしやすい動作を改善してくれて、裸足よりも良い機能を性を持つシューズと出会うことです。
167頁の写真
要するにビモロシューズだけが唯一理想とするシューズという結論です。
222頁9行
また、私の立てた別の仮説に基づき、BeMoLoシューズとランダムに選んでだ一般的なシューズ類との比較検証を行いました。
検証結果の一つは、前述しましたように、BeMoLoシューズでは、歩くごとに、走るごとに身体の柔軟性が高まり、歩き方が合理的であればあるほど、それは顕著でした。逆に一般的なシューズ類では、歩くごと、走るごとに身体が硬化する傾向にあるということが特徴的でした。
トンデモ理論全開といった感じですね。
この本で書かれていることの特徴としてシューズのクッションを否定しています。
何故クッションを否定したのでしょうか?
答え
作れないから
作れないなら否定してしまえ。
これが小山裕史のビジネスのパターンです。
そして何の変哲もないシューズを特別なシューズであるとしている。
これは「新訂版 新トレーニング革命」を書いた時と同じパターンです。
この本では最初に空気圧、油圧等のトレーニングマシンを動作の最後に強い負荷がかかる、終動負荷理論と定義して、これらのマシンでトレーニングをすると筋肉が硬くなると断定しています。
何故か?
作れないから
それに対し動作の最初に強い負荷がかかるトレーニングを初動負荷理論と定義します。
そして自分が製造販売するトレーニングマシンを初動負荷マシンと称して特別なものであるかのように宣伝して販売しました。
これが一時的ではありますが成功しました。
同じことをやっているだけです。
小山裕史がどの様な本を書こうが、どの様なビジネスを使用が勝手です。
ただ、この本を読んでBeMoLoシューズは素晴らしいと言っている方はバカです。
この本は完全にトンデモ本です。
アシックスに問い合わせをしたのですが一般的なストライク走法(踵から着地する走り方)をする選手にはどれだけシューズを軽量化しても必ず踵にクッションを入れているそうです。
ベアフット走法(足の裏側の前の部分で着地する走法)をする選手にはクッションを入れないそうです。
重要な事なので再度書かせて頂きます。
野球のスパイクシューズに関しては何の問題もありませんが、それ以外のBeMoLoシューズを素晴らしいと言って履いている方達はただの
バカ
です。
ちなみに小山裕史はシューズの特許を取得しています。
特許取得=優れた発明
ではありませんので読者の方で確認してください。
2015年4月12日公開
2021年11月29日更新