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【リーダーの素顔】イチローを支えたトレーニング法を考案 「初動負荷理論」で世界の注目を集めるワールドウィングエンタープライズ代表の小山裕史さん

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イチローを支えたトレーニング法を考案 「初動負荷理論」で世界の注目を集めるワールドウィングエンタープライズ代表の小山裕史さん

リーダーの素顔更新

 --今後の目標は

 「トレーニングシステムを簡略化して、どの地域でも同じことができるようにしたい。そうなれば確実に医療費削減にもつながります。東京五輪前にはジャマイカの陸上選手らが本社のある鳥取で合宿する予定で、初動負荷を活用した『地方創生』もできないかと考えています。有益性をもって世界を動かすような“日本発”の理論をさらに具現化したいですね」(西村利也)

                 ◇

 【あだ名】初対面の人にも親しみを込めたあだ名で呼ぶことを心がける。イチロー選手は「いっちゃん」、元中日投手の山本昌氏を「マチャ丸」、親交のあるトヨタ自動車の豊田章男社長を「あきちゃん」と呼ぶ。「海外留学の際、ファーストネームで呼び合う関係に親しみを覚えた。子供たちとの触れ合いも多いので目線を低くして、楽しく接したい」。ちなみに自身は「コロニャン」と呼ばれている。

 【家族】母と妻と2人の息子の5人家族。息子たちは大学卒業後、一般企業を経て、現在はスタッフとして父の仕事をサポートする。「2人とも工学系研究畑出身です。子供の頃から私の仕事に触れて、何か感じるものがあったのかな。今は被験者のデータ収集など研究者として活躍してます」

 【趣味】飼っているインコ5羽と多くの植物との触れ合い。鳥取市の本社の敷地内には、市内で伐採予定だった樹齢200年以上の松を引き継いで育てている。「動植物との触れ合いは繊細さを養う」

 【座右の銘】「神明は唯(ただ)平素の鍛錬に力(つと)め戦わずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足し治平に安んずる者より直(ただち)に之を褫(うば)う」。日露戦争勝利の功労者の一人である秋山真之海軍参謀の言葉を心に刻む。「戦ってみなければ分からないという感覚では負ける。準備が大切という戒めです」

                ◇

 小山裕史(こやま・やすし) 昭和31年11月14日生、早大大学院人間科学研究科博士課程修了(博士号取得)。56年に鳥取市でワールドウィングを設立。平成6年に「初動負荷理論」を発表。イチロー選手やプロ野球最年長勝利記録を持つ山本昌氏、Jリーグ最年長ゴール記録を更新し続ける三浦知良選手、74歳で現役プロゴルファーの青木功選手ら多くの選手を指導する。26年から高崎健康福祉大学教授も務める。鳥取市出身。

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