読売ジャイアンツ売り上げ減少による問題!4

前回ファイターズの中田翔について書きました。
私の書いた内容は今シーズンオフのFAの最大の大物と言う内容でした。
ただ、これに関しては正直書きすぎた感もあります。
そこで2018年シーズン終了後にFA権を取得する選手をまとめてみました。
これは下記のサイトを参考にさせていただきました。
http://www.naoc2520.net/entry/npb-2018-fa-possible

タイガース
能見篤史、メッセンジャー、上本博紀、鳥谷敬

スワローズ
村中恭兵

ドラゴンズ
吉見一起、堂上直倫

ホークス
中田賢一、寺原隼人、柳田悠岐

バファローズ
西勇輝

マリーンズ
大谷智久、荻野貴司、清田育宏、角中勝也

ファイターズ
田中賢介

ライオンズ
浅村栄斗

カープ
丸佳浩、松山竜平

ホークスの柳田悠岐選手は昨シーズンオフに5億5千万円の3年契約を結んでいるのでFA権を行使しての移籍はありません。

これは考え方によっても違いますが、現実的に考えて移籍のオファーがあるのはライオンズの浅村栄斗とカープの丸佳浩、松山竜平この3人くらいではないでしょうか?

 

 

 

ただ浅村栄斗は推定年俸1億5千万円、丸佳浩は1億4千万円ですので2億近い年俸の提示が必要であると考えます。

これに加えてFA移籍した場合、金銭または人的保証プラス旧所属チームに対し所属最終年の年俸の支払いもあるので浅村栄斗で考えるとFA移籍をして年俸を2億円と仮定した場合、これに加えてライオンズに1億5千万円の支払いが発生します。
つまり移籍1年目は移籍先のチームは合計で3億5千万円の支払いが生じます。
丸佳浩も3億4千万円です。
これを考えた場合、獲得したいチームが現れてもチームの財政状況によりすんなりと移籍が決まるかどうかは難しいと考えます。
これは、かつて読売に資金力があった時代であれば問題がありません。ところが読売は2004年当時はあった地上波テレビ中継料金が無くなっています。
日本テレビからの放送権は1試合8千万円でした。
NHKが年間5試合読売の地上テレビ放送をしていましたが1試合1億6千万円でした。
これは下記リンクのYouTubeの動画で確認しました。

28分過ぎのところから説明しています。

この立花孝史志氏と言う方は元NHKの職員でスポーツ局でスポーツ中継契約の仕事に関わっていた方ですので信頼できる情報です。

少々話が逸れましたが当時は130試合制だったため主催試合は65試合でした。
読売の地上テレビ放送権は年間56億円でした。
ようするに2004年当時年と比較して読売は56億円の減収になっているのです。
さらにチケットも完売しない試合が目につきますのでチケット収入も考えなければなりませんので合計で65億円は減収になっていると考えられます。
ようするに読売は高額のFA選手を獲得する資金が無くなっていると言うことです。
読売以外の他のセ・リーグチームも2004年は年間読売戦の主催試合は13試合ありましたから8千万円×13試合=10億4千万円の減収になっているということです。
ただチケット収入は増えているので単純に、これだけの減収にはなっていないと考えます。
それでも上記した浅村栄斗選手、丸佳浩選手の獲得が出来るかどうかは難しいのではないでしょうか?
これに前回書いたファイターズの中田翔選手では今年の年俸が2億円ですのでFAで移籍した場合の年俸を3億円と仮定します。これに旧年俸2億円ですので5億円になります。

これだけの年俸を支払えるチームは現在のNPBにはないと考えます。

オフのFA移籍に書かれているブログ、記事を読むと共通しているのが以前のように読売に資金力がある時代、地上波テレビ中継のあった時代の感覚で書かれていることです。
ところが現在は読売に資金力はありません。

他のチームも資金力が落ちていると考えて問題がないと思います。
資金力があるのはホークスですが、これは親会社のソフトバンクの業績が右肩上がりで多額の損失補てんが可能だから出来ることです。
それを考えるとDeNAも資金力はあるかもしれません。
ただ高額年俸選手の日本国内チームへのFA移籍は非常に難しいのが現実であると考えます。
そうなると高額年俸選手がFA権を取得した場合どうなるかと言うとMLBチームへの移籍です。
現在MLBチームは日本人野手の獲得に積極的ではありません。
しかし今年エンぜルスに移籍した大谷翔平が打者として活躍しています。
それを考えた場合MLBチームが日本人野手の獲得に本格的に乗り出す可能性があります。

NPBチームへの移籍が難しく、MLBチームへ移籍して活躍する選手が現れればMLBへの高額年俸選手の移籍が本格化することになると考えます。

それが何を意味するかは説明不要と考えます。
ようするに日本のプロ野球は現在、危険水域の状況になっているということです。
読売ジャイアンツの売り上げが減少するということは日本のプロ野球全体の問題ということです。

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