DH制反対!3

このテーマで書くのは3回目ですが、そもそも何故書いたのかと言えば単純に私がDH制が好きではないからというのが事実です。

DH制を考えたとき日本のプロ野球でDH制のレギュラーを任されている選手の年俸はいくらでしょうか?
日本人選手でも2億円、外国人選手であれば5億円はかかっているのが現実と考えて問題がないと思います。

DH制を廃止し、プロ野球チームの経営を考えたとき年間2億円から5億円の経費が浮くことになります。


自営業も含めてビジネスをされている方であれば、どちらを選択するかは明白です。
以上の理由から私はプロ野球でDH制を廃止するべきだと主張しているのです。

ただDH制賛成の方たちの理由としてDH制を採用した方が投手がピッチングに専念できる。
投手が打席に入らないために切れ目の無い打線が組める。
結果として野球のレベルが上がる。

DH制賛成派の方たちの意見は、これが圧倒的と言うより、これしかないといっても良いのではないでしょうか?

さらに日本のプロ野球では近年パ・リーグがセ・リーグを圧倒しているという現実も挙げられます。

2005年から始まった交流戦ではセ・リーグのチームが優勝したのは2012年の読売ジャイアンツだけです。
さらに日本シリーズでもこの10年間の成績は8勝2敗でパ・リーグが圧倒しているという事実が挙げられます。

これだけパ・リーグがセ・リーグを圧倒しているのはパ・リーグがDH制を採用しているからだと言う意見が非常に多いと感じています。

そこで思ったのですがMLBのワールドシリーズの成績はどうなっているのだろう?

この10年間の優勝はナショナル・リーグ6回、アメリカン・リーグ4回と拮抗しています。

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ちなみにMLBでDH制を採用しているのはアメリカン・リーグです。
つまり日本のプロ野球でパ・リーグがセ・リーグを圧倒している原因はDH制であると言う意見は否定されると考えます。

これは以前もブログに書いているのですが日本のプロ野球で近年パ・リーグが優位にたっているのは野球場の広さであると言うのが私の意見です。

セ・リーグでは投手有利のピッチャーズパークが甲子園だけです。


さらにセ・リーグでは打者有利のヒッターズパークが東京ドーム、神宮、横浜と3つもあります。

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これに対しパ・リーグでは投手有利のピッチャーズパークが札幌、仙台と2つあります。

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さらに打者有利のヒッターズパークはラッキーゾーンのできた福岡ドームだけです。
2015年に福岡ドームにラッキーゾーンができる前は、この球場もピッチャーズパークでした。


残りの野球場はどちらが有利とは言えない程よいサイズであると言うのが私の意見です。

野球場のサイズが広いと何と言っても外野手の肩と足が高いレベルで要求されます。
さらに投手はホームランを警戒しないで伸び伸びと投げることができます。

パ・リーグの方が優秀な投手が育つのは野球場のサイズが大きいことが最大の原因であると私は考えています。

さらに近年パ・リーグがセ・リーグを圧倒している原因はパ・リーグの方が野球場が広いために外野手に高いレベルが要求され結果としてパ・リーグの方がレベルが高くなっていると考えています。

つまりパ・リーグがセ・リーグを成績で圧倒しているのはDH制が理由ではない
さらに言えばDH制はお金がかかる。
よって日本のプロ野球ではDH制を廃止するべきであると言うの私の意見です。

次にアマチュア野球でのDH制について書こうと思います。
私の意見はアマチュア野球ではDH制を全面的に廃止するべきです。

理由はアマチュアの役割としてプロに選手を供給することが挙げられます。
DH制を採用していたら当然ですが投手は打席に立ちません。
ところが投手でも打撃の優秀な選手がいるのが現実です。
これも以前ブロクで書いていることですがアマチュアではチーム事情、ようするに選手層の関係で本来であれば野手として使いたい選手を投手として使っているケースがあります。
高校野球ではDH制を採用していないので問題はないのですが、大学、社会人では基本的にDH制を採用しています。


これでは打撃の優秀な投手の打撃をプロのスカウトが見ることができません。
つまり野手に転向すればプロ野球の世界に進める選手がドラフトの対象にならないと言うことが問題として挙げられます。
これは当事者のアマチュア選手、プロ野球双方にとって損失です。

以上の理由からアマチュア野球でのDH制は廃止するべきであると言うのが私の意見です。

 

引き続きDH制の問題について考えてみたいと思います。
日本のプロ野球でDH制が採用されたのは1975年のシーズンからです。
私は1967年生まれで現在50歳です。
当然ですが私が野球に接したころはDH制は存在していませんでした。
つまりDH制などと言うルールが無いのが当たり前だったのです。
ですから

何でこんな変なルールを作ったの?

これが本音です。

これに対し現在の20代、30代の方は野球に接したとき既にDH制が存在していました。
つまりDH制があって当然の感覚です。

この様な世代の方たちからすれば

何でセ・リーグはDH制を採用しないの?

これが正直な意見だと思います。

特に近年セ・リーグの試合を見ていると投手があからさまに打つ気がない光景を目にします。

この様な光景を目にすればプロ野球と言う娯楽を楽しむ方たちからすれば

ふざけるな!

こう言う意見が出てくるのは当然だと思います。
ところがMLBのナショナル・リーグの試合を見ていると投手でもブンブン振ってきます。
日本のプロ野球でも外国人投手がブンブン振ってくるのを目にします。
投手とは言え打席に立てば打者ですので、これが当然であると私は考えています。

以前は日本人投手でも打撃の良い選手は大勢いました。
巨人で活躍した堀内恒夫は1967年のシーズンで3打席連続ホームランを記録しています。

本人曰く4打席連続を狙っていたそうですが4打席目はセンター前のヒットでした。
ちなみに、この試合で堀内恒夫はノーヒットノーランを達成しています。
冗談の様な話ですが事実です。
これ以外では阪神で活躍した江夏豊は1973年のシーズンで延長11回でノーヒットノーランを達成していますが決勝点は自身のサヨナラホームランです。

日本で交流戦が始まったのが2005年のシーズンですが1年目からパ・リーグの投手でホームランを打った選手がいます。
第1号はファイターズの岩本勉選手で5月21日の対巨人戦での事です。


ただ残念なことに、この試合、岩本勉選手は負け投手になっています。
さらに、このシーズンを最後に引退をしています。
本人には申し訳ありませんが、私は「打撃絶好調で引退した選手」と言うジョークのネタにしております。

これ以外でも松坂大輔選手は西武時代交流戦でホームランを記録しています。

 

 

これはよく言われることですが野球をはじめる年齢においては一番野球の上手い選手が投手をする。
つまり投打に活躍できる選手が当たり前にいるということです。
現在でも高校野球では4番ピッチャーと言うオーダーを目にします。

つまりプロ野球で投手をしている選手は元々打撃の良い選手が多いと考えて問題がないと思います。
そうであれば投手にも打撃練習をさせて打者としても計算できる選手にすれば良いだけです。

さらに私がDH制に反対する理由として

何故、投手だけに例外を認めるの?

投手が打席に立たないのであれば当然ですが他のポジジョンの選手にもDH制を認めろと言う考えが出てきます。

特に日本のプロ野球では捕手はまず守備!

これが常識になっています。


そうあれば捕手にもDH制を認めろと言う意見が出てきます。

これ以外でも守備は一流だけど打撃に問題があってレギュラーに定着できない選手もいます。
この様な選手にもDH制を認めろと言う事になってきます。

つまりDH制とは投手だけに例外を認めている特殊なルールと言う事になります。

当然ですが、この様に考えてみるとDH制とは奇妙なルールであると言わざるを得ないのではないでしょうか?

以上の様な理由から私は野球のDH制は廃止するべきであると言う意見です。

 

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プロ野球(NPB)改革!

 

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